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香椎線

5月17日日曜日。晴れ。朝から19℃、日中は26℃。今日は天気が良いにもかかわらず終日自宅で雑用をこなしておりました。電車に乗らない日は久しぶりかも!?。夕食後に駅前までウォーキングに出かけましたが、夜風は涼やかでした。

そんなことで今日はさしたるネタが無いので、チョッと古くなってしまいましたが積み残していた3月の九州レポートの続きを。3月22日の日曜日は博多で所用を済ませてから帰京前にサッと香椎線に乗って来ました。香椎線は福岡県の西戸崎と宇美を結ぶ25.4kmのローカル線。愛称は「海の中道線」。

今回は海側の西戸崎(さいとざき)から乗車。読みが“にしとざき”ではないところが九州らしいところ。

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西戸崎は「金印」で有名な志賀島への玄関口。1998年に改築された駅舎のデザインは水戸岡鋭治さんだそうです。

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本来は無人駅ですが、休日だからか出張係員の方が乗車券を販売していました。終点の宇美まで560円。現在は福岡市への通勤・通学路線となっていますが、元々は糟屋炭田の石炭を西戸崎港へ運ぶために建設された運炭路線。石炭輸送で重要路線であったために昭和19年5月に国有化されていますが、それまでは西鉄・糟屋線でした。

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西戸崎発香椎行きの列車は意外に長い4両編成。全てキハ47形ですが、西戸崎側の2両は香椎線用のアクアライナー色。香椎側2両はJR九州色でした。

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側面窓下には「AQUA LINER」のロゴ。

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発車時には座席は半分くらい埋まっていました。

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ホームの向こう側はすぐ海。博多湾を渡る航路もあって、近くの西戸崎渡船場に市営渡船が発着しています。これだと博多ふ頭ベイサイドプレイスまでたったの15分。

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構内は元々相当広かった様ですが、現在残る線路は2本のみ。

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定刻より若干遅れて、4両編成の気動車がエンジン音を轟かせながら重々しく発車。しばらくはほとんど波打ち際を走ります。

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隣の海ノ中道駅からは、大勢の家族連れが乗り込んで来ました。ここは広大な国営海の中道海浜公園の玄関口。4両編成である理由が判りました。

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海ノ中道駅を発車すると、線路は砂浜の上を走ります。

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海の中道は大きな砂州(さす)。線路が砂に埋まらない様に(!?)防砂対策が入念に施されています。

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砂州は日本では天橋立、境港のある弓ヶ浜、サロマ湖など随所にありますが、海の中道は志賀島と繋がる陸繋砂州。函館山と繋がる函館市や男鹿半島、江の島、モン・サンミシェルなども陸繋砂州です。

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白くて綺麗な砂ですが、保線は大変そう。

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途中での行き違い列車が遅れていて、更に遅延が拡大。列車は西戸崎から5つめの香椎駅の手前で鹿児島本線をオーバークロスして香椎駅構内に進入しました。

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香椎駅では鹿児島本線の南側の3番ホームに到着。西戸崎からの列車はここ香椎止まりとなります。ここから先の宇美方面へ行く場合は跨線橋を渡って隣のホーム5番線から接続列車に乗り継がねばなりません。同じ香椎線とは言っても香椎の北と南で運行形態は分断されていて実質別線の扱い。

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香椎駅は想像していたよりも大きな駅でした。ホームは3面5線で、4階建ての駅ビルが併設されていました。

松本清張の「点と線」で事件が動き出すきっかけとなった死体の発見現場が確か香椎の海岸だったはず。帰宅後確認したら第二節の始まりが「鹿児島本線で門司方面から行くと、博多につく三つ手前に香椎という小さな駅がある。」でした。今では繁華になり過ぎて犯行現場になりそうな場所は無さそう。余談ですが我家の本棚にあった「点と線」は光文社のカッパノベルズ昭和35年7月10日発行の初版で180円でした。

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さて乗り継ぎのために隣のホームに渡って、今しがた乗って来たキハ47形を改めて眺めます。今どき4連のディーゼル列車は長大かも。前2両はJR九州色。

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そして後2両が香椎線用のアクアライナー色。

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香椎到着が遅れたので、乗り継ぎが心配でしたが、乗り継ぎ列車も遅れていて余裕で乗れました。

香椎発宇美行きの列車は前がJR九州色、後がアクアライナー色のキハ47形2連。

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香椎発車時は休日の夕方のせいか結構混雑していました。沿線は博多のベッドタウン。長者原駅はJRになってから1988年に設置された篠栗線との乗り換え駅で、付近はいかにも近郊住宅地という感じでした。

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でもその後は長閑な田園地帯が続いて乗降客も少なめ。

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2012年度の香椎線の営業係数(100円の収入を得るのに必要な費用)は176.9、ちなみに篠栗線は83.9。

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香椎から30分ほどで終点の宇美に到着。

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現在は1面1線の無人駅となっていますが、使われなくなって線路が剥がされた対向ホームが残っていました。

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途絶えた線路の先の大きな建物は宇美町立武道館。

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1985年に廃止された勝田線(吉塚~筑前勝田)の宇美駅はここから100mほど離れたところに遺構が残っていました。

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駅舎と駅前ロータリーは整備されて立派でした。

何だか遠くまで来た様な気がしていましたが、実は福岡空港は目と鼻の先。予定していた夕方の飛行機に悠々と間に合いました~。

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