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新型インフルエンザ講演会

9月14日月曜日。今日も晴天。

午前中のクリニックは、予約外の方も少なく予約時間を先取りして診療は早めに進行。午前の診療はなんと時間前に終了~。ところが午後は患者さんが多めでやや時間が押しぎみに。なかなか均等にはなりません。

昼過ぎに学校医をしている小学校の保健の先生から電話があり、6年生でインフルエンザが流行り始めた様です。早めに1クラス学級閉鎖に。流行が拡大しなければ良いのですが・・・。

夜は大和市医師会で開催されたインフルエンザ研究の第一人者であるけいゆう病院の菅谷憲夫先生の講演会に出席。時節柄か会場は医師会会員をはじめ、基幹病院や大和市の方などで満杯。インフルエンザ対策の現状と問題点についての最新情報を聴いて来ました。

菅谷先生によると、

1. 今回の新型インフルエンザは、今年5月から8月の前駆波に続いて、この秋10月から11月の第1波と、2010年秋から2011年にかけての第2波の2回大流行が起こる可能性が高い。

2. 第1波では日本国民の20~30%(2560~3840万人)が罹患発病し、その1~2%が入院(25~77万人)、さらに0.1~0.2%(2.5~7.7万人)が死亡する可能性がある。

3. ニューヨークでは、季節性インフルエンザと異なり、高齢者の重症化は少なく、小児と青壮年の入院が多かった。死亡例の中央値は44歳であった。発症当初は軽症であった健康成人も4~5病日から重症肺炎を併発し死亡した症例が多数報告されており、健康小児、成人であっても早期に抗インフルエンザ薬を投与すべきである。

4. 日本では重症患者の入院受け入れ態勢は不十分であるが、抗インフルエンザ薬の備蓄は十分にある。抗インフルエンザ薬の早期投与により重症化を防ぎ入院や死亡を減らすことが最大の目標となる。

5. 国産ワクチンは年度末までに1500~1900万人分程度の供給となり、ほとんどの人にとって第1波には間に合わない。緊急輸入も12月となるため既に第1波の流行は終わっている。第1波の流行ではワクチンは対策の中心ではなく、抗インフルエンザ薬による治療がはるかに重要である。

・・・とのこと。お陰さまで現状がだいぶ見えてきました。

今この時期に10月から始まる季節性インフルエンザに対するワクチン接種の意味はあるのかとの質問に対しては、A型に対してはあまり期待出来ないが、B型対策としては意味があるとのお答え。例年A型の流行の前後にB型が散発的に流行しますので、その対策も必要でしょうね~。

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